殺菌処理のための塩素によるリスク

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なぜ塩素が残るのか?

水道水を殺菌処理するために使われる塩素は、厳密に言うと2種類あります。それが「遊離残留塩素(ゆうりざんりゅうえんそ)」と「結合残留塩素(けつごうざんりゅうえんそ)」です。この2つの塩素にはそれぞれ特徴があります。

遊離残留塩素(次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム)

  • 特徴:酸化力が強く、最近やウィルスなどの殺菌・消毒効果がある
  • 処理:「不連続点塩素処理」
  • 塩素ガスの注入量が多いほど殺菌消毒効果が増加する

結合残留塩素(モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン)

  • 特徴:遊離残留塩素より弱い殺菌力だが、アンモニアなどに持続性がある
  • 処理:「結合塩素処理」
  • 残留性が高いため殺菌効果が持続する

遊離残留塩素と結合残留塩素は化学反応の過程でお互いを消失させてしまう特徴があります。遊離残留塩素の殺菌方法で「塩素の量は多いが強く殺菌する」方法と、結合残留塩素のみで「塩素をなるべく出さないようにして、殺菌力を持続する」方法のどちらがいいのかは非常に難しい問題です。

トリハロメタンとは

トリハロメタンとは、浄水場で使用される塩素と水中の物質が反応してできる化合物の一つです。

代表的なトリハロメタンにはフルオロホルム、クロロジフルオロメタン、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、ヨードホルムなどがあります。中でもクロロホルムとブロモジクロロメタンについては、発がん性や催奇形性が疑われる環境汚染物質として取り上げられることが多い物質です。

トリハロメタンは浄水場での塩素消毒の際に生成されてしまうため、水道水の中に含まれることは必須です。そのため、WHOや日本の厚生労働省ではトリハロメタンの基準値を設けています。

WHOの基準

  • クロロホルム - 0.2 mg/L

日本の基準

  • クロロホルム - 0.06 mg/L
  • ジブロモクロロメタン - 0.1 mg/L
  • ブロモジクロロメタン - 0.03 mg/L
  • ブロモホルム - 0.09 mg/L
  • 総トリハロメタン - 0.1 mg/L

日本の水質基準はWHOの基準値よりも厳しく、トリハロメタンによる発がんや発病のリスクは非常に低いと言えます。しかし、水の安全性を確保する上で、水道水には塩素消毒が欠かせないものであるため、水道水には残留塩素が含まれていること、塩素からはトリハロメタンという有害物質が生成されることを知っておく必要があります。

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